第7章 「SBK」~二次審査~
「姉貴…。」
この人はオレの姉貴、冬花だ。
オレとは違って、清楚系な姉だ。
でも、姉弟で似てるところといったら、背が2人とも高くないってことかな。
「あんた、また風邪こじらせたでしょ!」
「あんまり、大きい声出さないで…。頭、痛いから…。」
「ご、ごめん…。ま、とにかく、これでも食べて早く寝なさい?」
姉貴はそう言って、おかゆを持ってきてくれた。
姉貴が作った料理は最高にうまい。
なのにまだ独身だなんて、なんかもったいない気がする。
「雪哉の水枕変えないとなー。晴花ちゃん、悪いけど持ってきてくれる?」
「はい、わかりま…「いや冬花さん、オレとひまちゃんでしますから!晴ちゃんはゆっくりしてて?」」
「え、あっきーいいの?」
「うん、ゆっきーのそばにいてあげて…?」
あっきーは、優しく微笑んで言った。
晴花は、
「うん、わかった~!」
と、笑顔で言っていた。
「ほら、行くぞひまちゃん。」
「ふぇ?あ、うん…。」
あっきーに連れられて、ひまもいなくなる。
この部屋には、オレと晴花だけになった。