第7章 「SBK」~二次審査~
雪哉side
「ゆっきー…?」
「雪ちゃん…。」
みんなは、オレの言葉に驚く。
まぁ、無理もない…。
家族のことは、深いところまで話したことはなかったから。
(…なんだか、さっきから頭がぼーっとするような…)
「……!…!…」
父さんが何かオレに言っている。
「…?」
次第に聞こえなくなっていき、視界が斜めになる。
ドサッ…
(あ…れ…?)
「ゆっきー!?」
「雪ちゃん、大丈夫?!」
「雪哉?!」
みんなの声がだんだん、遠くなっていく。
オレはそのまま意識を手放した…。