第7章 「SBK」~二次審査~
「ゆき…、や…?お前…雪哉か?!」
向こうからやって来た男性は、雪ちゃんを見てそう言った。
雪ちゃんは、その人の顔を見てゆっくりと口を開き
「…!父さ、ん…?」
と言った。
「この人が…、」
「雪ちゃんのお父さん?!」
「ど、どうも、はじめまして!」
どうやら、秋ちゃんと晴ちゃんも雪ちゃんのお父さんとは初対面のようだ。
私達は、挨拶を交わす。
「いつも、雪哉がお世話になってます。」
雪ちゃんのお父さんも、ぺこりと挨拶をする。
すると、雪ちゃんが突然小さな声でつぶやいた。
「………ねぇよ…。」
「え?」
「今更、父親面して戻って来てんじゃねぇよっ!!」
「「「!!」」」
雪ちゃんの言葉に、驚きを隠せない。
(雪ちゃん…?お父さんとなにか…、あったの…?)
雪ちゃんは、お父さんのことを睨みつけている。
「な、なに言ってるんだ。」