第7章 「SBK」~二次審査~
「んじゃ、今日はこのへんにして帰ろうか?」
「うん!」
「くわー…、腹減った~。」
秋ちゃんの言葉に、みんなそれぞれの言葉を吐き出す。
晴花は腹ペコらしい…(笑)
でもただ一人、静かなやつがいる。
「……。」
(雪ちゃん…?)
気のせいだろうか?
今日は雪ちゃんが、いつもより元気がないような…?
「ねぇねぇ、みんなでどっか食べにいこうよ!」
「いいねっ、晴ちゃん。」
「ひまたんとゆっきーも、行こうよ!」
「あ、うん!」
「……。」
雪ちゃんは、晴花の言葉に答えず黙っている。
晴花は不思議に思い、雪ちゃんの顔を覗き込み
「ゆっきー、聞いてる?」
と言った。
「……ん、あ、うん…。いいよ。」
「?」
いつもと明らかに、様子が違う雪ちゃんに首を傾げる晴花。
「ゆっきーのやつ、どうしたんだ?」
「さぁ…、私も分からない…。」
みんなで少し心配になっていると、向こうから1人の男性がやってきた。