第6章 恋の歌
ひまわりside
あれから数日がたったある日、私たちはいつもの音楽スタジオに集まった。
二次審査の曲を実際に、歌詞と曲とで合わせるためだ。
「ひまちゃん、音程はバッチリ?」
「うん、秋ちゃんが作ってくれた練習用のCDがあったから、大丈夫っ!」
私は秋ちゃんにピースしてみせた。
「どんな風になるんだろぅ…。なんだかすごくドギドキするっ!」
「オレもだっ!早く、演奏しよーぜ!」
「その前に準備しなきゃね!」
(みんなで作った曲、早く演奏したいな!)
みんなと同じ気持ちだと、私は実感した。
「んじゃ、ひまたんは声出ししといて!私達はチューニングしとくから。」
「うん、わかった!」
しばらく、声だししたあと雪ちゃんの声掛けで、演奏が始まった。
「準備はいいか?…1、2、3…!」