第6章 恋の歌
ゆっきーは顔を真っ赤にしたまま、オレに訪ねた。
緊張で喉が乾いたのか、そばにあった水を飲んでいる。
バカみたいにはしゃぐゆっきーではなく、いつもと違う様子でオレの頬が緩む。
「どうしたらって……。ゆっきー、晴ちゃんのこと好きなんでしょ?」
「ぶーーっ!!あっきー、なんでそれを…。」
「だから告ちゃえば?……ってきったねー…。」
「ご、ごめん…!」
ゆっきーは口に含んでいた水を吐き出した。
よっぽど、動揺しているんだな(笑)
「……。」
「んで、どーするんだ?」
「…お、オレ……。優勝したら…こ、告る。」
水で濡れた床を拭きながら、ゆっきーはオレに言った。
「ふふふ。(笑)」
「なっ、お前笑うなよー!」
「いやいや、ごめん。ゆっきーがこんなに動揺してるの見るの久々だからさー。なんか面白くて(笑)」
「……//。は、晴花とひまには言うなよ?」
「うん、もちろん言わないよ!だから、愛しの晴ちゃんに曲作るつもりで、頑張れ(笑)」
「あっきー!からかうなよーっ///」
そんな感じで、オレはゆっきーの好きな人を知ってしまった。
…というか、前から薄々気づいていたが。
まぁ、ゆっきーがうまくいくように、応援しよう(笑)
「あっきー、それポッキー!シャーペンじゃないよ!」
「あぁ、本当だ。」
「しっかりしてくれよ…あっきー(笑)」
「ごめん、ごめん(笑)」
歌詞のほうは、進んでいるかな?
4人で作る初めての曲…。
みんな頼むぞ!