第6章 恋の歌
「♪~♪♪…♪……。」
「ふぅ。」
演奏が終わって、息を吐く雪ちゃん。
「な、なんか…」
「いい感じじゃない…?」
私と晴花で見合っている。
晴花の顔はやりきった顔をしていた。
たぶん、私もそんな感じの顔をしているのだろう。
「初めて合わせたけど、いい感じだな。」
「「やったーー!!」」
秋ちゃんの言葉に喜ぶ私と晴花。
「でも細かいところを言うと、まだまだだからな?」
「了解です、秋ちゃん。」
「分かってるってば(笑)」
笑顔で返事をする私と晴花を見て、微笑む秋ちゃん。
「なー、晴花ー。今日の差し入れはー?」
向こうから、雪ちゃんの声が聞こえる。
「はいはーい、ちょっと待ってね~。食いしん坊のゆっきー(笑)」
「なっ、晴花より食いしん坊じゃーねーし!!(笑)」
「「あははは~!」」
「んじゃ、少し休憩しよっか!」
「うんっ!」
今日の晴花の差し入れは、サンドイッチだ。
本当に晴花は料理が上手だなぁ!
私も何か今度みんなに作ってこようかな。
そんなことを思いながら、サンドイッチを食べた。
二次審査まで、残り三週間…。