第6章 恋の歌
「!?」
カシャーン…
「ん、ゆっきー?どうした?」
ゆっきーは突然、手に持ったシャーペンを落とした。
そして、ごにょごにょと小さな声で話し始めた。
「…え、えー…?好きな人は…、まぁいるちゃあいる…///」
「ふーん…、やっぱり(笑)」
「や、やっぱりってあっきー、知ってたのかよ…!」
「まぁな(笑)」
「……///」
「一緒にいると分かるよ。」
「………///」
ゆっきーは顔を赤くしたまま黙っている。
(よっぽど、その人が好きなんだな。)とオレは確信した。
ゆっきーは黙って動かないため、オレはまた作業を再開する。
少しの沈黙のあと、ゆっきーが口を開いた。
「あっきー…、オレどうしたらいい…?」