第4章 「SBK」~一次審査~
「応援ソングか…、みんなは何がいい?」
秋ちゃんはチラシから視線をずらし、みんなに尋ねた。
「今から新しい曲するわけにはいかないし…。」
「うーん…」
みんなが悩んでいる中、私は案を出した。
「私は、みんなが初めて私に演奏してくれた曲がいいな!」
「あ、『courage!』?」
「うん。私、あの曲聴いてすごく勇気がもらえたんだ…!
だから、この曲で応募してみない?」
みんなは少し考えてから、
「うん、私は賛成!」
「オレも!」
「うん、もちろんオレもだ!」
「みんな…!ありがとう!!私、練習頑張る!」
数日後、こうして私達はCDに録音して郵送した。
あとは、結果がくるのを待つのみ。