第4章 「SBK」~一次審査~
「ふぅ。やっと、みんな落ちついたね~。」
晴花がお茶を一口飲んでから、そう言った。
「本当だよー。雪ちゃん、死んじゃうかと思った。」
「オレはまだまだ、死なねーよ!(笑)」
「まぁでも、毎年CD録音するときは緊張するよな。」
カタカタカタ…
と、秋ちゃんが落ちついた顔で、そう言った。
が、コップを持ってる手が震えていた。
「秋ちゃん、大丈夫?」
「あっきー、一番緊張してるんじゃない…?」
「だ、大丈夫…。」
晴花が心配する中、動揺しながらも笑顔で答える秋ちゃん。
(本当に大丈夫なのかな…?)
と、私が思っていると、雪ちゃんが一次審査の募集要項を読み始めた。