第4章 「SBK」~一次審査~
「皆さんこんにちは~!seasonです。」
私達はSBKにむけて、たくさんの人に知ってもらうために、路上ライブをしていくことにした。
「ひまたん、とりあえず演奏しよ!」
「え?…あ、うん。えーっと、まず『ひまわりと太陽』演奏します!聴いて下さい。」
「準備はいいか?……ワン、ツー、スリーフォー…!」
「♪~♪♪…♪~~……」
「んじゃ、とりあえず少し休憩しよっか!」
「うん!」
晴花はそう言って、みんなの分のペットボトルを出した。
雪ちゃんは、早速水を飲んでいる。
それにしても、いいのみっぷりだ。
「ごくごく…くぅ~~っ!水うめ~~!」
「ゆっきー、オヤジくさい(笑)」
「「あははは~!」」
「晴花、今日の差し入れはー?」
晴花は練習の時にいつも、みんなに差し入れを持ってきてくれる。
差し入れのほとんどは食べ物だけど、たまに食べ物じゃない時もあって、私はいつも楽しみにしている。
みんなで集まった時の、ひとつの恒例イベントのようなものになっていた。
「今日はね~…、じゃーん!!」
「「おぉ~~!」」
「シュークリームで~す!」
「……。また、甘いものか…。」