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第3章 season


「ひまちゃんは?」

「ん?」

「ひまちゃんは、何でミュージシャンになろうと思ったの?」

と、秋ちゃんが言った。

「あ、私も聞きたい、聞きたい!」

「オレもー!」

晴花と雪ちゃんは身を乗り出して、そう言った。

「話せば長くなるけど…いい?」

私はみんなの目を見て言った。

「うん、いいよ!」

「時間は余るほどあるし!」

「…いや、余るほどはないよ(笑)」

「ふふふ。んじゃ、話すね?」

私は高校生の時にあった、あの出来事を思い出しながら話し始めた。



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