第13章 恋の行方~ひまわりと秋人~
「!!」
秋ちゃんの思わぬ行動に、私驚いて硬直する。
「今日がひまちゃんの誕生日くらい、ちゃんと覚えてるよ。
好きな人の誕生日は、忘れるはずないでしょ?」
「……!?」
(秋ちゃん、今なんて言った…?好きな人の…誕生日…!?)
「でも、寂しい思いさせてごめんね。…ん、どうしたの?ひまちゃん。」
秋ちゃんは私が驚いている姿を見て、疑問に思い尋ねる。
いつの間にか涙は引っ込んでいて、私は秋ちゃんを見て言った。
「秋ちゃん…今、…好きな人…って、言った…?」
「…ん、あ!……オレ、好きって言ってた…!?」
「う、うん。さっき、確かに言ってたよ?」
「…ま、マジか…///」
どうやら秋ちゃんは無意識に私に言ったらしく、自分で思い出してはすごく照れていた。
(秋ちゃん、めっちゃ照れてる…。
というか、いつになったら放してくれるんだろう…?
そろそろ私も照れてきて、限界だわ…///)
と思っていると、
「ご、ごめん!急に抱きついて…。」
「あ、いや。大丈夫…です///」
秋ちゃんが放してくれた。