第13章 恋の行方~ひまわりと秋人~
「もぅ…、今日何の日か忘れちゃったんでしょ。」
私はそう呟きながら、秋ちゃんのそばに行く。
「私すごく楽しみにしてたんだよ?
でも、晴花も雪ちゃんも秋ちゃんも、みーんな来れなくなっちゃうし、
みんな忙しいから、寂しいなんて言えないし…、我慢してたけどやっぱり寂しくて、寂しくて…。」
「……。」
自分の気持ちを秋ちゃんに打ち明けると、自然と涙がポロポロ溢れてきて
「あれ…?泣くつもりなんかなかったのに…、涙出てきちゃった…。
もぅ…、秋ちゃんのバカ…。ひっく…。」
私は、ただただ溢れてくる涙を拭くばかり。
すると、さっきまで黙っていた秋ちゃんだったが、
「…ごめん、寂しい思いさせて…。」
と、言って私を優しく抱きしめてくれた。