• テキストサイズ

START☆LINE

第12章 恋の行方~雪哉と晴花~


「好きなヤツは、ほおっておけないだろ?」

「そ、そうだけど…。」

今まで、ゆっきーの気持ちに気づいていなかった自分が、恥ずかしく思えた。


「ん?ってことは、さっき晴花が答えた『好きな人は、うるさくて文句ばっか言う…って、オレのこと?!』」

「そうだよ、ゆっきーのことだよ。ってか、気づくの遅っ(笑)」

「う、うるさいな!」

少しからかうと、ゆっきーはすぐ怒る。
怒りっぽいっていうか、短気っていうか。

まぁ、それも全部ひっくるめて好きなんだけど…///



「と、とりあえず…両想いってことだよな…?」

「う、うん…///」

「まぁ、なんつーか、その……///」

ゆっきーは言葉を詰まらせる。
そんな姿を見て、私はもどかしくなって

「ねぇ、キスしてよ。」

と、少し真顔で言ってしまった。

「は…。」


「い、いや…だから…///私達これから、付き合うんだから、その記念つーか…、なんつーか…。」

私は自分で発言しながらも、あとから恥ずかしくなってもじもじする。

「……これから、よろしくって…こ……!?」







ちゅっ







私は最後まで言葉を紡ぐことはできなかった。

ゆっきーとのキスで、唇が塞がったからだ。

そっと触れる、優しいキス。
ゆっきーは私より、背が小さいため少し背伸びをしている。

私は緊張して、ぎゅっと目をつぶってしまった。



/ 192ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp