第2章 出会い
「あははははは!」
「晴花ー、笑いすぎだって…。」
「……///。」
「だって、あっきーがひまたんのこと、ゆっきーの彼女かと思ったとか、んな急に部屋に彼女いる訳ないじゃん!あははは、おっかしー!」
私がカラオケであったことを話すと、晴花はお腹を抱えて笑い出した。
どうやら、私を雪哉くんの彼女と思ってた秋人くんは、かなりののんびり屋さんらしく、カラオケで部屋を間違えるのは毎回だそうだ。
「ゆっきーもさ、気づくの遅すぎ!あんたら本当、面白いわ~(笑)」
「しょ、しょうがねーだろ?歌うのに夢中だったんだから!」
「…それより、みんなで自己紹介しないとな。」
と、秋人くんが言った。
晴花は頷いて、話し始めた。
「そうだね、んじゃ初めは私から。私は桜木晴花、ギター担当です。えーっと、好きなものは…」
「甘いもの、だよね?」
私は当ててみせた。
「う、うん…、そうだよ。どうして分かったの?」
晴花は驚いた表情で私を見た。
「だって初めて会った日、甘いもの、とっても美味しそうに食べてたから。」
「ひまたん、よく見てたねー!なんか、尊敬しちゃう…!」
「あはは…、そうかな~?(あれだけ食べてたら、誰でも思うわ笑)」
私は心の中でそう思ったが、口には出さなかった。