第8章 雨の日
「はい、ひまちゃん。ココア…。」
「ありがとう…。」
「ひま…。」
私達は今、病院の休憩所にいる。
秋ちゃんが自動販売機から、ココアを買ってきてくれた。
ふたを開けて、私はココアを口に運ぶ。
一口飲んでから、私は話し出す。
「……練習。」
「えっ…?」
「…決勝戦まで、時間ないから練習しなきゃ…。」
「いや…、でもひまちゃん。そんな調子じゃ…」
「そうだよ、ひま。お前、ふらふらじゃんか!今日は無理するな。」
2人は私を心配する。
まぁ、無理もない…。
「それに…、晴ちゃんが決勝戦出られるかも分からないし…。」
「あぁ、このまま晴花が出られなかったら、ギターなしで3人で出るしか…」
「んじゃ、私がギターとボーカルする…!」
「「えぇ?!」」