第8章 雨の日
中を見てみると、板チョコと湿布とのど飴が入っていた。
「これって…。」
「前にオレとひま、調子悪いって言ったろ?それで、晴花が買ってきてくれたんだよ。」
(晴花…!)
「ごめん…、晴花!ごめんなさい…。」
(私が喉痛いって言ったから…。)
「…ふぇ…ひっく……っ…。」
次々と涙が流れる。
「ひま…。」
「ひまちゃん…。とりあえず、座って?」
秋ちゃんは椅子を空けてくれた。
「あ、ありが…とう。」
私は椅子に腰掛ける。
秋ちゃんと雪ちゃんは、泣いている私のそばにいてくれた。
「ひまちゃん、自分のこと攻めないで?」
秋ちゃんはそう言って、頭をポンとなでてくれた。
すると、集中治療室のドアが開き医者が出てきた。