第8章 雨の日
病院に着いた、私と秋ちゃんは雪ちゃんの元へと急ぐ。
(…あの日と同じだ…。)
私の中では、太陽君が死んだあの日と今日が重なる。
雨が降ったあの日、太陽君が逝ってしまった。
決して忘れてたことはない。
(晴花が…、晴花が、死んじゃったらどうしよう…!)
頭の中で、最悪なことばかりがよぎる。
「ゆっきー!!」
秋ちゃんは、雪ちゃんを見つけて名前を呼ぶ。
気がつくと、もう雪ちゃんのところにいた。
「あっきー、ひま。」
雪ちゃんも顔が青ざめている。
「晴ちゃんは…?」
「今はまだ、集中治療室の中にいて入れない…。」
「そ、そっか…。」
秋ちゃんはそばにあった、椅子に腰掛ける。
「ひま、これ…晴花がオレ達にって……。」
そう言って、私はレジ袋を受け取る。
「これは…?」