第8章 雨の日
ひまわりside
「ひぇ~~、すごい雨だった!」
「ひまちゃん、珍しい!来るの2番目だよ。」
「珍しいって…、たまには私だって、早く来るよぅ!(笑)」
今日は音楽スタジオに集まって、練習する日だ。
私より先に秋ちゃんがもう着いていた。
「晴花と雪ちゃん、まだ来ないね。」
「晴花はたぶん、差し入れを買いに行ったんだろうと思う。
ゆっきーは珍しく遅いね。」
「ねー。雪ちゃんいつも、早く来るのに今日は遅いよね。」
「まぁ、そのうち来るだろう。とりあえず、2人で練習始めてよっか!」
「うん、そうだね!」
私はカバンがタオルと飲み物を取り出す。
その時、
チャラチャ~ン♪♪
私のケータイが鳴った。
「ん、着信?…雪ちゃんからだ。」
「ゆっきーから?どうしたんだろう…?ひまちゃん、出てみて。」
「うん。」
私は電話に出る。
「はい、もしもし。雪ちゃん?どうしたの?」
《………。》
「雪ちゃん?」