第8章 雨の日
晴花side
「今日の差し入れは、何がいいかなー?」
私はみんなへ差し入れを買うため、街へ来ていた。
今日はあいにくの雨で、少し気分が下がる。
私は雨があんまり好きじゃない。
特に理由はないけれど、自分の名前に「晴れ」という字が使われているからだと思う。
「えーっと…、ひまたんにはのど飴でしょ。
ゆっきーには湿布、
あっきーは……うん、甘いモノ克服のために、…板チョコだな!(笑)」
私は買い物かごに入れて、レジを済ませる。
買い物を終えて、店の外へ出る。
さっきより、雨の勢いが増したような…?
そんなことを思いながら、私は先を急ぐ。