第7章 「SBK」~二次審査~
「まず、1組目は…
『Rain』。」
(Rainか…。)
パチパチパチパチ…
発表されて、会場が拍手の音に包まれる。
「やったぁぁ~~っ!!」
「ま、当然だろ。」
カイルくんの表情は、緊張している様子は全然なく、言うなれば余裕綽々な態度だった。
「では、2組目を発表します…。
2組目は…」
(私達でありますように…!)
「……。」
「大丈夫、大丈夫…。」
「決勝戦に行くのは、オレ達だ…。」
みんなかたく目をつぶり、念じていた。
やけに長い沈黙が続く。
そして、
「2組目は、
『season』です。」