第2章 出会い
「あ、あの…、どちら様で…?」
私は恐る恐る尋ねる。
すると、男の人は突然
「…今のとこ、もう少し盛り上がりがほしい。」
と、言った。
「??…。あ、はい…。」
「もう一回始めから、歌ってみて?」
私は言われた通りに歌ってみる。
(これって、歌い方教えてもらってるんだよね…?知らない人からだけど…。)
「そこっ、サビの前盛り上げて!」
……
約10分間私は、見知らぬ男性から歌い方を教わった。
歌い終わり、私はドリンクを飲んでいるとその男性が
「それにしても、雪哉のヤツ遅いな…。」
と、言った。
(雪哉くん…?)
「もしかして、一緒に来てた人ですか?」
と、私は尋ねた。
男の人はコクリと頷く。
(それにしても、この人いつまでいるんだろう…?)
私がそう思っていると、
「あっきー!!ここにいたのか!!」
突然、もう1人の男の人が入ってきた。