第7章 「SBK」~二次審査~
(あっ、あの人…。確か名前、カイルくんって言ってたな。ボーカルだったんだ…。)
「あ、Rainがステージに出てきたな。」
「本当だ。あの人達ってどんな演奏するんだろう…?」
みんながモニターに注目する。
そんな中、何やら話し声が聞こえる。
「私、カイルくんの大ファンなの~!」
「え~?柑菜(かんな)~。あんた、かっこよかったら誰でもいいんでしょ…?(笑)」
「違うよ!玲菜(れいな)ってば、分かってないなの~!
ねっ?杏菜(あんな)。」
「私は別に、何とも思わない。」
話していたのは、あの3人顔がそっくりの三つ子ちゃん。
すとろべりぃ~のメンバーだった。
(あの子達って、三つ子ちゃん?!ほぇ~、本当に顔そっくりだな~。
それに演奏、とってもキュートだったな!
ドラムの子意外の2人、演奏しながら踊るし、パフォーマンスがすごかったな…!)
「……じっ。」
「あわわわ…。玲菜!杏菜!なんか、seasonのボーカルの子、こっち見てるなの…!」
「はっ!」
(いけない、いけない!私ってば、三つ子ちゃん達のこと、じっと見つめすぎちゃった!
変に思われちゃったかな…?)