第7章 「SBK」~二次審査~
「あ、ねぇねぇ。私、みんなに渡しておきたい物があるの。」
私はそう言って、バッグの中から小さいケースを取り出す。
「なんだろう?」
「なんだなんだ?食いもんか?」
「食いもんだったら、こんな小さいケースじゃないだろ(笑)」
みんな、まじまじと私のケースを見る中で、私はケースのふたを開けた。
パカッ
「「「わぁ…っ!!」」」
「ごめん、こんなのしか作れなかったんだけど…。
みんなで色違いの、ミサンガ作ってきたんだ。」
「すごい…、すごいよひまたん!!」
「ひま、ありがとう!!」
「ひまちゃん、ありがとね!!」
どうやら、みんな喜んでくれたようだ。
(みんな、喜んでくれて良かった…!)
「私がピンクで、ひまたんが黄色。
あっきーが赤で、雪ちゃんが水色。
すごい!なんか、力がみなぎってくるよ!」
「晴花、大げさだよ~(笑)
でも、嬉しい…!ありがとう!!」
みんな腕につけて準備満タン!
あとは、本番で力を出し切るのみ。