第7章 「SBK」~二次審査~
「なんか、アイツむかつく…。」
と、雪ちゃんは口にした。
私達は受付を済ませて、控え室にいた。
だいたい、4つか5つのグループで1つの控え室にいる。
「ぅえ?なんで?普通に感じよさそうな人だったくない?」
(まぁ、最後にニヤリと笑ったのは、少し不気味だったけど…。)
「なんか、アイツ俺達のこと見下してたからさー!」
ぷんぷんと怒りをあらわにする雪ちゃん。
「見下すっていうか、ゆっきー背ちっちゃいから(笑)」
「おい、晴花ー!今、オレのことバカにしただろ~?」
「あ、やっべー。背のこと言っちゃった…。ごめーん、ゆっきー(笑)」
ペロッと舌を出して謝る晴花。
「それより、私達って何番目?」
晴花が秋ちゃんに尋ねる。
「うーんと、24番目だよ。」
「24番目?…というと、最後から2番目か。」
「最後はどこのグループなの??」
私が尋ねると、雪ちゃんが
「Rainだろ?」
と言った。
「あ、うん。そうだよ。ゆっきーよく分かったね。」
「やっぱりな…。なんか、そんな感じがしたんだ。」
(雪ちゃんやっぱり、Rainのこと気にしてるのかな…?
演奏うまいグループだって言ってたし、よほどすごいんだろうな…。)
私は、そう思った。