第7章 「SBK」~二次審査~
急に後ろから声がしたため、驚いて振り向いてみると、
私達の後ろに、背が高い金髪の男の人がたっていた。
顔は彫りが深く、日本離れした顔だった。
(外国人さん…?)
「ごめん、驚かせちゃった?」
その男の人は、へらへらと私達に笑ってみせた。
「いえ、大丈夫です。あなたは…?」
「ボク?ボクは、さっき言った通り『Rain』の一員だよ。」
「へぇ~、あなたが…。」
晴花はまじまじと見る。
「なぁ、あんたってボーカルだろ?」
雪ちゃんが尋ねる。
「うん、そうだよ。よく知ってるね!…というか、知ってて当然か…。」
(気のせいだろうか…。今、笑ってたような…?)
「おーいっ!カイルー!そろそろ行くぞ~」
「おうー!今行く~!んじゃね、seasonの皆さん。」
そう言って、カイルという人物は仲間の元へ向かっていった。