第7章 崩れる平和
広間に戻ると、鬼灯さんが現世から戻ってきてた。
「あっお帰りなさい!」
「美桜さん、ただいま。」
「今日もまた現世に戻るんですか?」
「えぇ。思っていた程手こずっている事がありまして…。それが解決するまでは、まだ留守にする事になりますね…。」
ふぅーと一息ついてる鬼灯さんは、凄く疲れてるように見えた。
「ちゃんと休めてますか?いない間私頑張りますから、無理しないでくださいね!」
「ありがとうございます。1つお願いしてもいいですか?」
「何でも言ってください!」
「一子さん達を、お願いできますか?私の部屋で寝てると思うんですけど、寂しい思いをしてないか気になって…。」
鬼灯さんは、少し悲しい顔をしていた。
「任せてください!2人の面倒は、私がちゃんと見ます!」
「お願いします。では、これを。」
そう手渡されたのは、鬼灯さんの部屋の鍵だった。
「預けておきますので、夜様子を見に行ってください。そろそろ時間なので私は、行きますね。」
「お預かりします、本当無理しないで。気をつけて下さい…。」
私は、見えなくなるまで鬼灯さんを、見送った。