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地獄の果てに

第6章 お買い物


中に入ると、色んなお店があって、見ていてとても楽しかった。
現世の服を扱うお店や、子供服屋さん、フードコートなど、現世のモールとあまり変わらなかった。

「とりあえず、美桜さんの服から見に行きましょう。」

鬼灯さんの後を付いていくと、着物屋さんに入っていったので、後を続いて入った。
可愛い着物から、男性用まで多種多様に着物が飾られていた。

「好きなものを、見繕ってみて下さい。」
そう言いながら、鬼灯さんは、子供達を連れて見ていてくれた。ゆっくり見れるようにと気を使ってくれたみたい。

「これだけ種類があると迷っちゃうなぁ!」
私は、自分が好きな花や柄の着物を何枚か選んでいると、すごく綺麗な鬼灯と彼岸花が描かれた着物を、見つけた。

「わぁ、これ綺麗…!…うゎお値段が凄まじい!」

んーと唸りながらしばらく眺めていると
「決まりましたか?」
と、鬼灯さんに声をかけられた。

「あっ何枚か選んでみました!」
私は、見ていた着物を戻して選んだ着物を、鬼灯さんに見せると帯を選んでくれて、これで生活する服は、大丈夫みたい!

お会計に向かうと、持っていた着物を鬼灯さんがひょいっと持ち
「先に外で待っていてください。他に買う物が有りますので。」
「じゃあ、お会計…」
と、私がお財布を出そうとしたら、鬼灯さんに止められて
「大丈夫ですよ、こうゆう時は、男性を立てるものですよ?」
と、私が?を沢山浮かべてマヌケな顔を、してると鬼灯さんがクスクス笑いながら
「美桜さん、凄い顔してますよ?前にも言いましたが3人養うぐらいどうって事ないですよ。だから気にせず外で皆さんと待っていてください。」
と、私の頭を、ぽんぽんとしてお店の奥に行ってしまった。

「あっ!行っちゃった。いいのかな?」
私がわなわなしてると、一子ちゃん達が
「大丈夫。」
「鬼灯様に任せて。」
「う、うん、分かった!」

私達はお店の外にある椅子に座って待っていた。
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