第5章 お仕事
棚に巻物を戻していると、奥の方に本棚があり私は、本棚の方に行った。
「何の本だろう?」
1冊を手に取り開くと薬草の図鑑だった。
(薬草だ!懐かしい。生きてた時めっちゃ勉強したなぁ〜!巻物戻し終わったら読んでみよう♪)
急々と、巻物を戻し終え薬草の本を手に取り、読み始めた。
(凄い、色んな薬草の事書いてある!これは、地獄の薬草なのかな?ん?金魚草?金魚の草?見た目金魚じゃん!)
夢中になって読んでいると、連絡が来ない美桜を心配して鬼灯が様子を見に来た。
「美桜さん、片付けどうですか?」
…
入り口から声を掛けても反応がないので、中に入って奥の方に行くと、本棚の前で本を読みながらブツブツ言っている美桜がいた。
「美桜さん、ここにいたのですね、何を読んでいるのですか?」
ちらっと見ると薬草の本で美桜は、鬼灯が側にいるのを気付いてない様子だった。
余りにも夢中に本を読んでる美桜に、鬼灯は、少し悪戯をしてみた。
そーこちょこちょこちょこちょ
「ひやぁ⁈あははは!なっなんだっ⁈」
突然脇をくすぐられて、ビクンと跳ねるとそのまま背後に倒れてしまった。
鬼灯も突然の事に受け止めきれずそのまま倒れた。