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地獄の果てに

第5章 お仕事


朝食を済ませ広間に向かうと、鬼灯さんと閻魔様が戯れていた。

「大王これは、何ですか?引き出しの中にごっそり入ってるお菓子の山は?」
「痛い!痛いよ鬼灯君!そんなに金棒グリグリしないで!」

鬼灯さんが閻魔様のほっぺをグリグリしながら、凄い剣幕で責め寄っていた。

「おっお早うございます〜」

恐る恐る声を掛けると鬼灯さんは、私の方を迎き手を止める事なく挨拶を返した。

「鬼灯君本当痛いし、これにはちゃんと理由があるの!ちゃんと聞いて!」
と閻魔様が泣きながら叫ぶと、ほぅと呟き鬼灯さんの手が止まった。

「どんな理由なのかちゃんと聞きましょうか。」
(やっと終わった泣)
「ほら、子供達が増えたでしょ?座敷童ちゃん達は、あまり姿を見せてくれないけど、白羽君達は、美桜ちゃんが仕事の間この辺にいるだろうし、そうすると座敷童ちゃん達も、一緒にいるでしょ?だから4人のおやつを用意しといたの!ワシ偉い!」

ドヤ顔で閻魔様がニコニコしていると鬼灯さんは、

「…まぁいいでしょう。但し!お菓子は1日1個です!」
「本当お母さんだね君は!」
「当たり前です!食べ過ぎてご飯が食べれないなんて許しません!それに虫歯にもなってしまいます!」
「ふふ!閻魔様有難うございます!おやつの時間に、お願いします!」

2人のやり取りに、ニコニコしていると鬼灯さんは、

「さぁ、お仕事を始めますよ!」
と、手を叩き、席に案内された。
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