第4章 検査
鬼灯さんは、私に近づきそっと抱きしめてくれた。
「貴女は、最低の人間なんかじゃありませんよ。妊娠した事も赤ちゃんが亡くなってしまったのも、貴女のせいではないです。だから自分を責めないでください。辛い時は、私が話を聞きます、怖い時は、こうやって抱きしめてあげます。私の前では、我慢しなくていいのですよ。」
「っひっくっ、泣かないって決めたばっかなのにっ、何でこんなに色々続くのかなっ、しんでもまだ辛い事あるなんてっ思わなかったっ。」
「そうですね、でもこれから楽しい思い出作っていくって約束しましたから、美桜さんに楽しい思い出を作れるように私は、努力するつもりです。暫くはお仕事で忙しいですけど、約束は必ず守ります。だからもう少し待ってください。」
「ひっくっ、鬼灯さん本当に優しいね。ありがとうっ。」
鬼灯さんは、私が泣き止むまで待ってくれた。