第4章 検査
薬を持ち鬼灯さんと医務室を後にした。
帰り道ぽつぽつと鬼灯さんの後ろを、歩いていた私は、
「…私正直赤ちゃんが死んじゃってた事にほっとしてました…。」
私は、俯きながら袖端を握ってぽつりぽつりと話し始めた。
「妊娠してた事には凄いショックでした。あんな事され続ければいつかはって思ったこともありました。でも私は、現実を受け入れられなかった…だから生きてる時に生理が来てなかった事に気付かなかった…。白澤さんに赤ちゃんがいるって言われた時凄いろんな感情がぐるぐるして、でも死んでるって言われた時、それが全部消えたんです…。安心したんです、クソ人間の子供を産まなくて良かったって、産んだら私絶対育てられないから…だから死んでて良かったって思っちゃったんです…本当私最低ですよね…彼奴らと変わらない…最低な人間ですね…」
俯きながらボロボロと涙を零しながら、私は、辛い気持ちを零した。