第4章 検査
「じゃあベッドに横になって。目を瞑って呼吸を乱さないでね!」
私は、白澤さんに言われた通り横になり、呼吸を整えながら指示を待った。
「じゃあ始まるね。」
白澤さんは私の下腹部に右手を当てると、手が光り下腹部にのめり込んでいった。違和感からか顔が歪むが痛いわけではないので我慢した。
白澤さんがお腹の中をグリグリと触りながら赤ちゃんを探し、見つけたのか、
「美桜ちゃん、赤ちゃん出すけど少し痛いかもしれないけど、我慢してね?」
白澤さん辛そうな顔してる…
「大丈夫です…」
白澤さんがお腹から少しづつ手を引き上げる、私は痛みに耐えていた。
白澤さんの手が全てで終わると、白澤さんの手の中に小さな玉があった。
「これが赤ちゃん、僕の妖力で玉状にしてるんだ。」
「これが赤ちゃん…」
私は白澤さんの手の上にある小さな玉に触れ
「気付いてあげられなくてごめんね…」
と、泣きそうになりながら呟いた。