第4章 検査
医務室から、少し離れた所で、白澤が止まった。
「どうゆうつもりですか?薬品庫なんてうちにないですよ。」
「あぁでも言わないと、部屋から出れなかっただろ!」
いつもと様子の違う白澤に鬼灯は、
「美桜さんの、身体に何かあったのですか?」
嫌な予感がする…
「…美桜ちゃんのお腹に赤ちゃんがいた…」
白澤の言葉に鬼灯は、驚き眉間にシワを寄せた。
「いたってどうゆう事ですか…?」
「赤ちゃんは、3ヶ月ぐらいの大きさで止まってる、お腹の中で死んでた…原因は、養父の暴力とストレスが原因だと思う。美桜ちゃんが死んだ時には、既にお腹の中で死んでた。美桜は、妊娠に気づいてないみたいだし、このままお腹の中に赤ちゃんの死体を入れとくと美桜ちゃんの身体がいくら鬼になったって言っても危ない状態にある!」
鬼灯と白澤は、怒りに震え白澤は、何でこんなに美桜ちゃんが辛い思いしなきゃいけないんだ!と、呟いた。
「…貴方なら、美桜さんが苦しくないように、処置出来ますか…?」
鬼灯が小さく呟くと白澤は、にへらと作り笑いをしながら、
「僕を、誰だと思ってるの?」
と言いながら医務室に戻った。