第4章 検査
躊躇なく下着姿になる私に2人は驚くが、それよりもその身体に刻まれた痛ましい傷に顔を歪めていた。
「っ!これは、想像以上に酷いね…あっちこっちに痣があるけど美桜ちゃん痛くない?」
「?全然痛くないです。」
長年暴力を、受けていた所為で痛さが鈍くなってるんだろうと白澤さんは、鬼灯さんに話し、
「今度は、直診するね、触るけど我慢してね?」
白澤さんは、右手で私の頭や背中胸などを触り折れてないか、悪い所はないか、手をかざしながら調べた。
腹部に手を当てた時、白澤さんの顔が歪んで手が止まった。
「っ‼︎っくそっ‼︎これだから人間は、嫌いなんだっ‼︎」
突然怒りを叫ぶ白澤に、2人は驚いた。
「あっ!ごめんね驚かせて!直診続けるね!」
様子のおかしい白澤さんに不安になる私は、直診が終わるのを待った。
直診が終わり、白澤さんは、着替えて大丈夫だよと、声を掛けて
「美桜ちゃん隣の薬品庫に薬を取りに行ってくるから待ってて!ほらお前も行かないと鍵がないだろ!」
そう鬼灯さんに声を掛けると
「美桜さん、少し待ってて下さい。」
2人は、部屋を出た。