第3章 面接
支度を済ませて脱衣所から戻ると、鬼灯は、美桜の姿を見て、
「ちゃんと出来たみたいですね。これから閻魔大王の元に報告に行きますよ。」
そう言って鬼灯は、立ち上がり2人は閻魔大王の元に向かった。
広間に向かうと、大王の前に小さな子供が4人ちょこちょこしていた。
双子の女の子と双子の男の子が、大王の周りをぐるぐるしながら遊んでいるのを、大王は、あたふたしながら鬼灯君に、怒られるから大人しくして!となだめていたが時すでに遅し、大王目掛けて金棒が飛んで行った。
「あべしっ!」
「何やったんですか?バカ大王。仕事はどうした?」
「痛いよ!鬼灯君!仕事は、ちゃんと終わらせたよほら!ワシ凄い頑張ったよほら!」
と、自慢してくる大王にイラっとした鬼灯は、またも金棒を振り落とした。
「威張るな。普段からしっかり仕事しろ、バカ大王。」
「またバカって言ったよね⁈もぅ!君に頼まれてこの子達の面倒も見てたのに!」
と、膨れている大王側にいる双子の男の子達をみた美桜は、
「白羽?黒羽?」
「えっ?」
名前を呼ぶ美桜に鬼灯は、驚き双子達は、
『美桜!』
と、飛びついた。