第3章 面接
「着きましたよ。」
そう言われて着いたのが、衆合地獄でした。
「此処は主に、窃盗をした上に乱行を行なったり浮気や不倫、性的暴力などを行なった者が落ちる地獄です。」
美桜の身体が、ピクっと動いたのを見た鬼灯は、
「では、今から亡者達に拷問をしてもらいます。方法は、貴女に任せます。道具などは、あちらに一通り揃えてあります。」
そう言われて見ると、そこには色々な拷問道具が、置いてあった。
しかし、美桜は、鬼灯が持ってる金棒をじーと見つめて動かないのだった。
「どうしました?美桜さん?」
「…鬼灯さん、それ貸してもらう事出来ますか?」
金棒を指差しながら貸して欲しいと言われ、少し悩んだが、
「いいですけど、この金棒使う者を選っ」
と言いかけた時、美桜は、鬼灯の手から金棒を取り、1人の亡者の後頭部目掛けて、金棒を振り当てた。
亡者の頭は、吹き飛び首から下だけが地面に崩れ落ちた。
鬼灯は、その行動に素晴らしいと、拍手をしていた。
「んーやっぱ頭って硬いんですね。イメージでは、トマトが破裂するみたいにぐちゃぐちゃになるのかと思ってフルスイングしたんだけどなぁ。」
納得が出来ていないのか、金棒を振りながら、んーと唸っていた美桜だったが、
「鬼灯さんありがとう御座います!お返しします、やり方を変えてみます!」
鬼灯に金棒を、返して拷問道具がある所に駆け寄り、どう拷問をした方がいいのか考えていた美桜は、大きな鋏と拘束具を見つけた。
美桜は、1人の亡者を背後から殴り気絶をさせて、その間に拘束具を設置して亡者が起きるのを待った。