第3章 面接
食事を終え、美桜は、鬼灯に地獄を案内されていた。
一通り地獄の場所を、教えてもらい最後に阿鼻地獄に着いた。
「ここが地獄で最も罪の重い亡者が落ちる場所です。あそこまでできて、初めて立派な獄卒になれるのです。」
「うわぁ〜凄いですねぇ〜!」
美桜は、うわぁ痛そうとか呟いていたが、怖がる様子などはなかったので、
「怖くないのですか?新人獄卒は、此処に来ると大抵は、青ざめるのですが。」
首を傾げながら美桜に問いかけると、
「えっ?別にグロいなぁと思うぐらいで、他は何とも思いませんよ?だってこれが、私の仕事になるんでしょ?」
と、美桜も首を傾げながらそう答えた。
(やっぱり彼女は、素質がある様ですね)
「そうですか、では、これから面接を行います。着いてきてください。」
美桜は、鬼灯の後を追いかけながら、周りの景色を楽しそうに見ていた。