第3章 面接
深い深い闇に堕ちる
何処にも出口のない深い闇
私このまま堕ちていくのかな…
あれ…光が…
「…あれっここは…?」
美桜が目を覚ますと鬼灯の部屋に居た。
「私あのまま寝ちゃったんだ…鬼灯さんに迷惑かけちゃったなぁ…これからの事ちゃんと話さなきゃ…」
ふらふらと起き上がり扉の前に行くとガチャリと開き、
「おや目が覚めましたか。お早うございます。」
と挨拶され美桜は、驚いた。
「えっ⁈朝ですか!そんなに私寝ちゃったのっ!」
時間の感覚がなかったらしく、朝になっていた事を驚く美桜に、鬼灯は、
「さぁ、顔を洗って支度をしたら、ご飯にしましょう。食堂に案内しますよ。」
と鬼灯に促されて、支度をして食堂に向かった。
「そう言えば、白羽と黒羽が居ないのですが、何処にいるんですか?」
「はぁ、また人の心配ですか?少しは、自分の心配を、しなさい。2人なら大丈夫ですよ。今大王の所にいます。」
少し鬼灯に、怒られた事をしょげながらそうですかと、呟く美桜に鬼灯は、
「別に怒ってないですよ、今日は食事が終わったら面接をします。」
「面接ですか?」
「貴女は、これから、地獄で生活をして働いてもらいます。鬼である以上獄卒になるか、他の仕事に就くか面接をして決めます。」
「あー成る程、分かりました!面接かぁ!面接なんて仕事の時以来だから緊張しちゃうなぁ!」
ワクワクしながら話す美桜に、鬼灯は、驚き、
「不安は、ないのですか?」
「不安ですか?ないって言ったら嘘になるけど、でももぅ死んでるし、地獄で生活をしなきゃ、いけないなら、地獄に慣れなきゃいけないし、それに、生きてた時あんなだったでしょ?だから地獄では、楽しく生きなきゃ損でしょ!あっ死んでるから生きるとかじゃないかw」
あっけらかんと話す美桜に尚も驚いた鬼灯は、やっぱり私の目に狂いはないと思っていた。