第3章 面接
「それよりも、先ずは貴女のこれからを考えなければなりません。」
鬼灯が美桜に、そう話すと、
「…なんて…此れからなんてそんなの後でいい!先にあさひを助けなきゃ!」
鬼灯は、尚もあさひあさひと、言う美桜に対して段々とイライラしてきました。
「先ずは貴女のこれからの方が大事でしょう!他人の心配を出来る立場ではないのですよ!」
「他人じゃないもん!あさひは、確かに幽霊でそこに存在する者じゃないけど、私には大切な家族みたいな存在なの!何であさひだけ現世に残っちゃったの…何で一緒にこっちに来れなかったの…何で…何でよ…」
そう泣きながら鬼灯の着物を引っ張ってる美桜に大王は、オロオロし出した。
「美桜ちゃん落ち着いて!(あわわ、鬼灯君がキレるっ!)」
大王が心配していると、鬼灯は、美桜の優しくて抱き寄せた。
「はぁ、分かりました。あさひさんの事何とかします。だから自分の事は、どうでもいいなんて言わないでください。」
トントンと、優しく背中を叩くと美桜は、糸が切れた様に泣き続けた。
「っひっく、ひっく、ほおっづきっさんっ、怖かったよぉっ、ずっとずっと、怖かったっ!もぅ痛いのも、怖いのも嫌だよっ!1人は嫌だぁっ!」
「大丈夫です。貴女を傷つける人は、もぅいません。あさひさんの事もちゃんとします。だから安心してください。」
泣き続ける美桜を、鬼灯は、落ち着くまで抱き続けた。