第2章 全ての終わりと始まり
高校に通いバイトをして、帰ってきてからも勉強をしている美桜を、段々心配になってきたあさひは、
「何デソコ迄シテ、頑張レルンダ?無理ヲ、シテイタラ、倒レテシマウゾ!」
あさひに心配された事が少しびっくりして、美桜は、ペンを止めた。
「私ね、クソみたいな人生を半分も送っちゃったから、残りの人生は、絶対幸せになりたいの!その為には、勉強して、お金貯めて、ちゃんと自分のやりたい仕事に就いて、そんでもって誰かを好きになってお嫁さんになれたら素敵じゃない?だから今は、頑張って資格を取って高校も卒業したいの!」
消えてしまいそうな笑顔で話す美桜に、あさひは胸が苦しくなった。自分が何で死んでしまってここにとどまっているのか、遠い過去過ぎて忘れてしまったけど、今は、美桜と猫達がいるこの時間も悪くないと、思いながら、
「無理ダケハ、スルナヨ。美桜ガ死ンダラ、ソノ体モラッテヤル。」
と呟いていると
「あはは、死なないよ、まだ死ねない!」