第2章 全ての終わりと始まり
幽霊に向かってそんな挨拶をするので、幽霊も流石に呆れたのか、
「貴女バカナンデスカ!!!!!私幽霊デスケド⁈」
「うん!知ってる!私少しだけ霊感あったけど、ここまではっきり見えて喋れる幽霊初めて!メッチャ嬉しい!」
今まで、1人で過ごしてきた時間が長い美桜からしたら幽霊だろうが何だろうが話せる人が出来たことが相当嬉しかったらしい。しかもそれが女性となれば、もぅ興奮は止まらなかった。
「いやぁ!人とちゃんと話すの初めて!あっ人じゃないかwでも何でもいいや!お姉さん仲良くしようね!」
そんなテンションの美桜に幽霊も観念したのか、
「アッアァ、宜シクオ願イシマス。」
何とも奇妙な生活が始まった。
幽霊は、あさひと名乗り毎日毎日どうやったらこの女が出て行くかと奮闘するも、美桜は、それがあさひが自分を構ってくれてるんだと、勘違いをして、日々を送っていた。