第13章 薬剤
美桜から手渡されたのは、箱に入った数十個の小瓶だった。
「コレなんだ?」
「白澤さんが私とあさひで作ってって頼まれた薬品と劇薬なんだけど、何に使うかは、聞いてないよ?」
「まさかこれも使うのか?」
龍寿そう言うと桃太郎が、ハッとした顔をして
「多分そうだ!2人共時間あるか⁈手伝ってくれ‼︎」
慌てた様子で桃太郎がそう言うと2人は、顔を合わせて頷いた。
桃太郎達の作ってる物を覗き込みあさひが、
「もしかして龍寿さん達も、白澤様に何か作れって言われたの?」
「達もってあさひさん達も何か作ってるんですか⁇」
「私達も白澤様に頼まれて1ヶ月ぐらい前から始めてたんだけど、何も詳細を教えてもらえてなくて、ただ鈴奏様の為だって事しか分からなくて…。」
「どうゆう事だ?」
桃太郎達が分からなそうな顔をしながらあさひを見てると、
「2ヶ月ぐらい前に現世で大量に人が死んだ事件があったの。」
そう切り出したのは、美桜だった。