第12章 お菓子とおもちゃとそれからそれから
私達は、仕事を終わらせて子供達が待っている金魚草の庭に迎えに行った。
『お帰りなさい!』
そう言いながら子供達が駆け寄って来て、手を繋ぎ部屋に戻った。
私の部屋でパーティーの支度をして、用意していたケーキや料理をテーブルに運ぶと、子供達は、キラキラした顔で楽しそうにしていた。
「こんなに1人で用意していたのですか?」
「ちょっと張り切りすぎちゃいました、みんなでパーティーするって考えてたら楽しくてつい…」
あははと苦笑いしている私に
「偶には、こういうのも悪くないですね」
っと優しい笑顔を見せる鬼灯さんにドギマギしてしまった。
「っつ!さっさぁ!冷めない内に、ご飯にしましょう!」
私は、赤くなった顔を隠しながら、部屋に戻った。