第12章 お菓子とおもちゃとそれからそれから
「流石ですね。私では、子供達を説得する事は出来なかったでしょう。」
「大した事は、してないですよ!施設の子供達と私からしたら変わらないので、いつも通りにしただけです!でも、お地蔵様や他の方に許可も取らないで勝手に遊びにしちゃったけど大丈夫ですかね…?」
私があたふたしていると
「今日ぐらい良いでは、有りませんか。頑張ってるみんなへの、ご褒美で。」
振り返るとお地蔵様が、木霊ちゃんと一緒に歩いてきた。
「お地蔵様!ごめんなさい勝手な事して…」
「いいえ、寧ろ毎日子供達の事を、気に掛けてくれてありがとう。貴女のお話は、子供達や木霊からよく聞いていましたよ。良く頑張りましたね。此方では、貴女の思う通りに進みなさい。私は、いつでも貴女を応援していますよ。」
そう言いながら頭を撫でてもらったら、自然と涙が溢れてきた。
「…っあっ有難う御座います…っ。私、頑張りますっ!」
「時には、気分転換も大切ですよ。さぁみんなで、飾りを楽しみましょう。」
みんなで、思い思いの飾り付けや、頑張ってるご褒美にケーキとプレゼントを、配り落ち着いた頃合いで、他の獄卒に後を任せて、閻魔殿に戻った。