第12章 お菓子とおもちゃとそれからそれから
みんなでご飯を食べて、ケーキも食べて、お風呂を済ませて、プレゼントをそれぞれに渡して一緒に遊んでいる内に、子供達が疲れたのか、眠ってしまった。
「お布団敷いてきますね。」
私が立ち上がろうとした時
「美桜さん、渡したい物が有ります。」
そう言いながら懐から、取り出したのは、小さな箱でした。
「えっ!私も鬼灯さんにプレゼント用意してたんです、ちょっと待っててください!」
私は、棚から鬼灯さんに用意をしておいたプレゼントを出した。
「大した物では、ないんですけどメリークリスマスです!」
「私からもメリークリスマス。」
お互い交換をして、箱を開けると中には綺麗な桜のモチーフのネックレスが入っていた。
「わぁ!桜!こんな素敵な物頂いて良いんですか?」
私があたふたしていると
「私が美桜さんに付けて欲しくてプレゼントしたんです。付けてくれますか?」
「もっもちろんです!大切にします!」
私がふわふわした気持ちで眺めていると、鬼灯さんが箱を手に取り、首に掛けてくれた。
「どうですか?」
「良く似合っていますよ。」
わたしがふにゃっと笑うと、鬼灯さんも私のプレゼントを開けた。
「これは、筆ですか。」
私が用意したのは柄が黒く金色の装飾で金魚が描かれている筆を、プレゼントした。
「鬼灯さん巻物を書く時は、筆でしょ?万年筆も考えたんですけど、筆の方が良く使ってるから、筆にしてみました。」
「有難う御座います。そろそろ買い替えようと、思っていたので、とても嬉しいです。」
お互いプレゼントも交換できたし、子供達も、お布団で寝かせてあげないと可哀想なので、お布団を敷き、今日は私の部屋でお泊まりしてもらった。
みんなにちゃんとプレゼント渡せて良かった…
ネックレス大切にしよう。
そう思いながら、私達も眠りについた。