第11章 sweet bitter spice
その頃天国。
「久しぶり白澤様。」
「わぁリリスちゃん久しぶり!さぁどうぞ!」
白澤の元にリリスが遊びに来ていた。
「これお土産。気にいると思うわ。」
「んー何々?」
白澤が荷物を受け取り開けると、中には、マカロンが入っていた。
「マカロンだ!女の子ってマカロン好きだよね!」
「えっ?マカロン?」
リリスが近づいて確認すると
「あらあら間違えちゃったわ!」
「⁇」
白澤が疑問に思っていると、扉の方から物凄い音がした。
「はっ白澤さん!助けてーーー‼︎」
「ぶおっ!」
鬼灯が凄い剣幕で白澤に詰め寄っていると
「もしかして美桜ちゃん⁈」
「白澤ざん、鬼灯ざんが起きないんでずー」
美桜(鬼灯)が泣きながら鬼灯(美桜)を抱えながら訴えた。
「とにかく落ち着いて!何があったの?」
私は泣きながら、起きた事を説明した。
「つまり入れ替わっちゃった訳ね。」
「ごめんなさい私が間違えたばかりに…」
リリスさんが申し訳なさそうにしていて
「いえ私もちゃんと確認しなかったから…鬼灯さん大丈夫ですか…?」
私が心配しながら診察をしてる白澤さんに目をやった。
「んー入れ替わった事自体は、問題ないと思うよ?時間が経てば戻ると思うし、それより美桜ちゃん今生理中?」
「あっ、はい今日からってセクハラですよ白澤さん!」
私がワナワナしてると
「多分それが原因だね。」
「えっ?」
その時鬼灯(美桜)が目を覚ました。
「っ痛い…気持ち悪い…グルグルする…」
「鬼灯さん⁉︎」
「美桜さん…貴女の身体に何が起こっているのですか…?」
「あー実は、私生理中でして…」
「はっ?生理?…何ですかこの身体の不調はっ?病気レベルですよこれ!」
私がきょとんとしてると、
「まぁ取り敢えず薬出してやるから待ってろ。」
と、鬼灯さん(私)に言った。