第11章 sweet bitter spice
どれ程気を失ってたんだろう、目が覚めると視界にあったのは、有り得ない光景だった。
「なっなんでっ⁉︎」
ワナワナしてると、目の前のに私が倒れていた。
んーと目の前の私も起き上がって
「やっぱりこうなりましたか。」
「わっ私が2人いる⁈」
「落ち着いて、美桜さん自分の姿を見なさい。」
そう言われて自分の姿を確認すると…あれ?堅いし黒い着物…って鬼灯さん⁈
「私達入れ替わってる⁈」
「何処かで聞いた事あるセリフですね。はぁ、美桜さんに説明するの忘れてました。リリスさんが持って来るお菓子の事を話すのを。」
「ふぇっリリスさん?」
私はぼーと考え
「あっお菓子!」
「そうです。普段は私が受け取って確認してから頂いてたのですが、不注意でした。」
「私のせいで…」
私(鬼灯)がしょげてると、凄い顔で鬼灯(私)が睨んできた。
「美桜さんのせいじゃないですよ。多分渡す物を間違えたんだと思います。今から確認にっ⁉︎」
そう言って立ち上がった瞬間、鬼灯さん(私)がぶっ倒れた。
「なっ鬼灯さん⁈」
私(鬼灯)が駆け寄って起こしても起きない。
「どっどうしよう⁈とにかくお医者さん!」
私(鬼灯)は、鬼灯さん(私)を、お姫様抱っこして、とにかく走った。