第11章 sweet bitter spice
1時間ほどすると鬼灯さんが戻ってきました。
「只今戻りました、予定より遅くなってすみません。」
「全然大丈夫ですよ!閻魔様にお仕事やらせ ゲフンゲフン手伝って貰ったので!」
美桜がニコニコ話しながら言うと、鬼灯は横目で涙ぐみながら仕事をしてる閻魔をみて
「さぁ私も仕事に戻りますか。」
「えっ!スルー!わしの事スルーなの⁈」
ギャーギャーと騒いでる閻魔様を金棒で殴ってる鬼灯さん…仕事に集中しよう…
お昼を取り仕事をして3時ぐらいに区切りがよく終わった。
(んー少し休憩にしよう、そろそろ薬が切れかかって辛いし…)
私がぼーとしてると
「どうしました?体調が悪いのですか?」
小首を傾げながら私の顔を覗く鬼灯さん、ちっ近いっ!
「だっ大丈夫です!あっおやつにしませんか?」
私は、お茶とさっきリリスさんに貰ったお菓子を用意して机に運んだ。
お菓子は、可愛らしい動物のアイシングクッキーで食べるのが勿体ないぐらい可愛かった。
「可愛いですねぇ!勿体ないけど頂きます!」
「頂きます。」
私は猫のクッキーをとり、鬼灯さんは犬のクッキーを食べた。
「わぁこれ凄く美味しいですね!」
「確かに、どこで買ったんですか?」
「さっきリリスさんにお土産と頂いた物です。」
私がニコニコと頬張りながら話すとングっと鬼灯さんがえづいた。
「っ美桜さん食べるのをやめっ!」
「あれっ視界がっ」
グラグラと視界が揺らいで私達は、倒れた。